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2012.05.01 メアリ・バログほか*めぐり逢う四季

この作品はずっと以前に買っていて、そのままチラリと読んだだけで
本棚に置いたままにしてました。
それが、最近メアリ・バログ作品を続けて読んでいて、彼女の作品が
このアンソロジーにも載っていたと思いだして、本棚から久しぶりに
出して(笑)読みました。
ステファニー・ローレンス、メアリ・バログ、ジャッキー・ダレッサンドロ、
キャンディス・ハーンの4作家が、10年ぶりに初恋の相手と再会し、その後24時間を
共に過ごすことになるという同じスチュエーションで、ロマンスを描いたアンソロジー集
なんですが、買った当初、ステファニー・ローレンスの作品をちょっと読んで
そのまま放置状態になってしまってたんですよね(笑)
今回、改めて4作品をしっかり最後まで読んで思ったのが、ステファニー・ローレンス作品が
一番私としては面白くなかった・・・ということでした(笑)
他の作品を最初に読んでいたら、こんなに放置状態のままではなかっただろうなぁ〜
と思いました。
ステファニー作品がRITA賞を獲った作品だというので、買った当初も期待して冒頭を読んで
何だかピンとこなくて放置してしまい(笑)、今回はしっかり読んでも何故これで
賞を獲ったんだろう??と面白さがよく分らなかったです(笑)
しかし、この1作品を除くと(すみません!)、他の3作品はとても面白かったので
本棚にそのままホコリをかぶったままにしておかなくて良かったと思いました!
まずはメアリ・バログの「魅せられて」
この方の作品、上でも書いたように、ここのところまた3冊続けて読んだんですが
どの作品を読んでいても思ったのが、自分自身の生き方を考えさせられる言葉が
文章の中にちりばめられているということでした。
ロマンスを読むことには色々な楽しみ、純粋にヒロインとヒーローの恋模様を楽しむ
とか、現実にはない華麗な世界に浸れるとかありますが、読んでいて自分自身の
生き方を考えさせてくれる作品を描くのがメアリ・バログさんの作品だなぁ〜と
今回の短編を読んでも思いました。
バログ作品は読み終わると、よし!私も頑張ろう!という元気をくれます。
この文庫の作品では、10年前と立場が逆転してしまったヒロインとヒーローが
最初はお互いに牽制し合いながらも、徐々にまた惹かれあっていく姿が丁寧に
描かれています。
次にジャッキー・ダレッサンドロの「オンリー・ユー」
この作家さん、二見から最初に出た「夜風はひそかに」とラズベリーの
「赤い薔薇を天使に」の2冊を買ってるんですが、これまた放置状態(笑)
今回も4作中読むのが一番最後になってしまいました。
それが、読み始めると私の好きな展開だったので驚いてしまいました(笑)
身分違いの恋、それもヒーローがずっとヒロインを思い続けている気持ちが
本当に熱くて切ない…。
まるで、リサ・クレイパス作品を読んでいるような感じでした!
この作家さんの作品をちゃんと読んだことがなかったので本当にビックリでした(笑)
こんな作品を描く作家さんなんだと。
俄然興味がわいてきて、放置状態だった2冊を今読んでいるところです〜。
最後がキャンディス・ハーンの「これからずっと」
この作家さんは全く名前さえも知らない方なんですが、なんでも二見から
出た作品のスピンオフがこの文庫の作品だとのこと。
ヒーローとヒロイン共に幼馴染で40歳過ぎ。本当に大人のロマンスです(笑)
ヒロインも元高級娼婦という設定の通り、世慣れた大人の成熟した女性で
こういうヒロインの設定だと、これくらいの短編が読みやすいなぁ〜と
思いました。
20年越しのヒロインとヒーローの恋模様が読んでいて切なかったです。
色々なアンソロジー集が文庫で出ていますが、この「めぐり逢う四季」は
そんなアンソロジー集の中でもお気に入りの作品になりました(今さらながら(笑))
2012.04.23 シャロン・ペイジ*赤い薔薇は背徳の香り

娼婦と公爵のロマンス。
こういう設定も最近では結構あるので目新しくはなくなって
るんですが、作家がエロティックロマンスで注目を集めた作家さん。
いつものように本屋さんで本を手に取ってあとがきを読んでみたら
翻訳された方が熱心に、この作品はエロな本ではなくロマンスとして
読み応えがある作品だと書かれていて、設定も面白いし買って読んでみようと
思いました。
作品の感想を書く前にこれだけはどうしても言いたいと思ったことが・・・。
それはこのブログでもよく書いてることなんですが、英語の一人称の訳し方。
公爵が「俺」という喋り方をしている・・・。
放蕩者だった過去から翻訳者は「俺」という訳し方を充てたのかもしれないですが
公爵ですよーーーーー。
「俺」なんて喋り方はあり得ないでしょう・・・。
作品自体は翻訳者が熱意をこめてあとがきで書いていたように、買って読んでも
損をしたと思わない作品だっただけに、本当に残念です!
この喋り方で作品の面白みが読み進めれば進むほど、私の中では減退していった
と言っても過言ではないです〜〜。
何だかこの「俺」のせいで作品自体が安っぽい感じに思えてしまいました・・・。
書いていくとどんどん過激な発言になりそうなので(苦笑)愚痴はこれく
らいにしておきますーー。
作品の感想ですが、まずはヒロインの性格が良かったです。
娼婦として働いていた過去も、彼女が肉体的には実は行為を楽しめて
いなかったことや、精神的に清廉さを失っていないところなど
娼婦と言う設定でも抵抗感をほとんど感じることなく読めました。
彼女は最初は自分の保身のためから、ヒーローの愛人になるんですが
徐々にもともと持っている優しさから、ヒーローの世話をかいがいしく
していくんですよね。
ヒーローもそんな彼女に心を許すようになっていきます。こういう2人の
結び付きが丁寧に描かれていく中に、2人のベッドシーンが結構頻繁に(笑)
盛り込まれているんですが、ホットなスパイスという感じででした。
ラスト、果たして公爵と娼婦の結婚は本当に許されるのか?
ハッピーエンドで終わるのは分ってはいるけれど、そこまでの展開を
どう描くかで余りに嘘っぽい作品になったりするものですが
この作品はなかなか上手くまとめているなぁ〜と思いました。
この作品が結構面白かったので、以前に二見書房から発売されている
作品もちょっと読んでみたくなりました。
でも、同じ翻訳者でもあるし、本の題名からしてエロ系が強いのかも
しれないしで、ちょっと二の脚を踏んでしまうのも事実です・・・(苦笑)
2012.03.14 ローリー・マクベイン*悪魔に嫁いだ乙女

この作家の方が、昔サンリオから出ていたモダンロマンスシリーズで
1作だけ翻訳された方だと本を手に取ってから初めて知りました。
モダンロマンスでの作品も買って読んだ記憶はあるんですが、
どうも当時の私としてはピンとこなかったみたいで、今では手元に
その本がないんですよね〜〜。
内容もほとんど記憶になく・・・・。
もし、その当時翻訳されたのが、今回読んだ作品だったら、もしかすると
お気に入りの作家の一人になったかもしれない・・・と思いました。
それぐらい、今回の作品は古典的な(笑)ロマンスの要素が詰まった
設定と展開の作品でした。
1975年にこの作品が書かれているということは、もしかすると今まで
色々な作家の作品で読んだ、強引なヒーローと勝気なヒロインというパターンの
ひな型的な作品なのかなぁ〜とも思ったり・・・。
放蕩を尽くして厭世的になっているヒーロー像をこの作品ではじっくりと前半部分で
描いていて、そのヒーローがヒロインの魅力に囚われていく様子が読んでいて
楽しかったですね〜〜。
40年近く前の作品なので、今の作品にはない禁欲的な表現も、余りにあからさまな
展開や描写では味わえないワクワクした気持ちを感じました。
この作品を読み終わってから、なんだかとっても同じようなタイプの作品を
読みたくなって、またぞろソーントンの「潮騒の城にとらわれて」を読み返して
います(笑)
この作品自体もなかなか面白かったんですが、ヒーローとヒロインの心の動きを
もっと緻密に描いてくれているのがソーントンの作品で、大人のヒーローが
どんどんヒロインに溺れていってしまう(笑)様子が堪能できるんですよね〜。
まぁ、何はともあれこの作品のおかげで、こういった設定の他のロマンス
(マクノート等の)もまた読み返したくなっています。
この方の他の作品がどんなものなのか、是非また違う作品の翻訳が待たれます!
2012.02.11 リサ・クレイパス*火の鳥と幾千の夜を

前作を読んで今作のヒーロー像がジョハンセンの「今炎のように」
のヒーローと余りにダブっているように感じていたので、
いったいクレイパスさんはどういう具合に今回のストーリーを展開させて
いるんだろう・・・と興味津々でした。
まさか、内容もジョハンセン作品の二番煎じになってるということは
ないよね??なんてことも考えながら(笑)。
しかし、やはりクレイパスさんに関してはそんな心配は不要でした〜。
ヒーローのイメージは、私としてはやはりジョハンセンのヒーローと
ダブるものを当初感じましたが、ストーリーが展開していくうちに
全く違うロマンスの世界に引き込まれていきました〜。
前作でヒーローがまだ少女だったヒロインに強烈に惹かれて、彼女しか
自分の伴侶はいないと確信するシーンも、今回の2人の結び付きを読むと
そうだったのね・・・なんてしみじみと思ったり。
それにしても、今作品は読んでいて不思議な感じを抱きました〜。
過去のヒーローの姿が1章丸々を使って描かれていく中で
過去と現在が絡まり合ってメビウスの輪状態になっているというか・・・。
読んでいてちょっとそこは違和感を感じなくもなかったんですが
全体を読んでいくうちに、こういうのもありかな・・・と思いました(笑)
時を超えたロマンスとして描かれていて
とってもロマンチックなストーリーになっていると思います。
でも、実は、過去を追体験して悔い改めるヒーローよりも、
今現在のもっと生々しい心の葛藤とヒロインとの関係でのロマンスを
読んでみたかった・・・とい気持ちが無くもないとうのが
正直な感想だったりします(笑)
「今炎のように」的なストーリーを二番煎じと言いつつも期待して
いた自分がいたりして・・・。
ヒーローが好みだっただけに色々な妄想が膨らんで(笑)
2011.10.28 エリザベス・ソーントン*潮騒の城に閉ざされて

この作品を一年ぐらい前に読んだ後、
すぐに感想を書きたかったんですが出来ず・・・。
今回また読み返してやっぱりこの作品は
面白い!!と改めて思いました。
今回は時間のあるうちに感想を書こうと
読み終わってすぐにパソコンの前に座ってます(笑)
1年くらい前にこの作品を読んだ時、自分のお気に入り作家や
話題になる作品だけをチェックしがちになって
いた自分を戒めてしまいました(笑)。
古本屋で見つけて買ったこの作品。
去年の4月に新刊で出ていた時には、全くの
ノーチェックでした。
古本屋であらすじを読んで、以前二見書房で出た
ような、ソーントンの初期作品だということを
知りました。
二見で出た「情熱とプライド」が面白かったので
これは期待できるかも・・・と思い読みました。
そして、本当に期待を裏切らない、否、予想以上の
面白さでした〜!
ロマンス小説ってやっぱり読んでいて楽しいなぁ〜と
改めて思わせてくれる作品でした。
読み終わってすぐにもう一度最初から読み返していまいました。
まずは何が面白かったかと言えば、久しぶりに読んでいてジリジリ
するようなロマンスの展開を楽しませてもらいました。
最近のロマンスにありがちな、最初からヒロインにメロメロヒーロー
の行動を露骨に表す展開ではなく、文章のそこここに、読んで垣間見れる
ヒーローがヒロインに魅せられていく展開が本当にツボでした。
こういう展開は昔のハーレクインの作品にも通じるものがあって
やっぱりソーントンもイギリス人の作家さんだなぁ〜と思い
ました。
この作品に関してはヒロインも本当に魅力的でこういうヒロイン
が大好きな私には、何度読んでも飽きないです。
天真爛漫で、てらいがなくて真っ直ぐな性格のヒロイン。
沈着冷静なヒーローがまたそんなヒロインによって人間らしい感情を
徐々に表していく姿もめっちゃツボでした。
2人のラブシーンの描き方もホットで読んでいてドキドキして
しまいました(笑)。
フランス革命後のフランスとイギリスの史実に出てくる人物を
物語に上手くとり入れて、そういう点でも巧い作家さんだと
思います。
ソーントンの初期のこういうロマンスをもっと翻訳して
欲しいですねーー。
ラズベリーのシリーズ作品はミステリー色が強くて途中から
読むの止まってしまってるんですが・・・(苦笑)
去年作家さんご本人がお亡くなりになったことを知りました。
70歳だったそうです。
くどいようですが、どこの出版社でもいいから
ソーントンの初期作品を翻訳して欲しい!!
2011.10.12 ガーレン・フォリー *愛の旋律を聴かせて

仕事が今月は落ち着いているので、出来る限り
ロマンスの感想をアップしたいなぁ〜などと思っています!
来月になるとまた放置気味になりそうなので・・・(苦笑)。
この作家さんの作品に関しては一年前くらいに感想を
書きたいと思っていたんですが出来てませんでした〜〜
ラベンダーブックスから出た3作品とライムブックスから
でた今作品。
この作品もシリーズ物なのに一年が経った今も続きが
翻訳されないということは、売り上げがイマ一つだったん
でしょうね・・・。
まぁ、ロマンス小説が好きな人達の中でも結構敬遠されがちな
ヒロインが高級娼婦という設定。
ヒロインがそこに至るまでの過程で彼女が強姦されたという
設定もちょっとダメな人はダメなのかもしれないと思いつつ・・・。
私はラベンダーブックスの3作品を1年前くらいに続けざま読んで
この作家さんに作品が好きになっていたので
翻訳されないのは本当に残念なんですが・・・。
このライムブックスの作品をこの前読み返して思ったことは、
先にあげたヒロインの設定もそうですが、ヒーローも本当に
描き方が人間らしい。ロマンスにはもちろんヒーローを理想的な
姿で描くということも大切だと思うんですが、欠点のある
人間らしいヒーローをいかに魅力的に描くかということも
作家さんの力量だと思います。
このガーレン・フォリーという作家さんは、そこの描き方が
上手いなぁ〜とこの作品やラベンダーブックスの作品を
読んでも感じました。
この作品に関しては全体的には読んでいて読みごたえがあって
面白かったんですが、ラストがちょっと急ぎ過ぎたかなぁ〜と
いう感じがしてしまいました。
公爵と元高級娼婦との結婚。
ラストで結婚を決めるまでのヒーローの気持ちの動きが
どうも急ぎ過ぎていて、読んでいてご都合主義的な感じを
受けてしまいました。
全体を通して2人の気持ちの動きが丁寧に描かれていたぶん、
ちょっと残念に思いました。
ヒストリカルロマンスを読み楽しさの大きな理由である
設定のダイナミックさがこの方の作品の魅力の一つ
だと思います。
その奇想天外な設定の中で緻密に丁寧に物語が展開して
いくので、読んでいるといつの間にかその世界に
入っていってしまうんですよね。
とは言え、この方の作品は読む側にとっては多分、作品によっては
当りと外れがあるなぁ〜とは思います。
(ラベンダーブックスの3作目のヒーローとかは
ロマンス小説のヒーロー像としてどうなんだろう??と
思ってしまいましたし…。)
でも、私としては次作品を期待させてくれる魅力を持った
作家さんなので、1年以上新作が翻訳されないことは
本当に残念です。
次は私がハマったこの方の作品のラベンダーブックスの
2作目の感想をまた書きたいと思います!
2011.10.09 リサ・クレイパス*眠り姫の気高き瞳に

六ヶ月ぶりの更新です。
このまま更新しないままになってしまうかな・・・
とも思っていたんですが、
この方の作品が感想を書く意欲をわかせてくれ
ました〜。
リサ・クレイパスの新しいシリーズの1作目。
比較的に初期の作品でした。
クレイパス作品ではヒロインが時々、共感できない
という作品もありますが、この作品のヒロインは
凛としていてとっても良かったです。
ヒーローの描かれ方に関しては、心配したことは
今までもないですが、今回もいつものクレイパスの
ヒーローで安心して読めました〜。
ロシアとイギリスを舞台にした設定も、読んでいて
適度にワクワク感を増す要素になっていたし
肝心のロマンスもストレスなくお話に没頭できる
巧さで、やっぱりクレイパス作品は好きだなぁ〜
と読んでいて思いました。
実はこの1作目も十分に面白かったんですが、お話を読んでいて
2作目が気になって仕方なくなりました!
2作目のヒーローになる方の描かれ方を読んでいて
実は私のツボ作品だった、アイリス・ジョハンセンの
「いま炎のように」に似てるなぁ〜と思って
しまったんですよねーー。
上記の作品は1988年に発表されたものだから、もしかすると
クレイパスもこの作品のファンだったのかも・・・
とも思ってます。
何はともあれ、この2作目は本当に早く読んでみたいです〜!
ライムブックスさん、宜しくお願いします(笑)。






