
新潮文庫のサンドラ作品は、最近では私としてはほとんどヒットがない。
でも、諦めの境地に達してしまいかけていた時、「暗闇にこんにちは」
で、サンドラ作のツボ的な要素のロマンスを読むことができて、思わずロマンスから
離れていっているわけでもないんだ…とファンとしは嬉しくなった。
この作品は最近作では珍しく、ヒーローとヒロインのロマンスが丁寧に描かれていた。
そして、今度もまた以前のサンドラ作品のようなワクワクするロマンスが読めるかも…
と思って今回の作品もすぐに買ってみた。(ちなみに、前回作は全くの
ハズレだった…)
題名といい、帯の思わせぶりなセリフといい、今回はロマンスの比重が少しは
高い作品かなぁ〜と微かに期待して読んだんですが、期待ハズレでした。
まずは、この作品、ヒーローがもしかすると犯人ではないか…という視点
で一応は話は進んでいくんですが、もうサンドラ作品をずっと読んでいる
者にとっては、このヒトが犯人ではないのはラストがハッピーエンドで終わる
のと同じように、きまり事なことは分りきっている。それなのに、
思わせぶりにヒーローの行動を引っ張りまくるストーリー展開には、ちょっと
読んでいて白けてしまいました…。
ヒロインのヒーローに対する疑いから、2人共、命の危険にまで瀕してしまう
わけなんですが、さっさと彼女に真実を言えばいいだけなのに…と
これまたページを繰る手がさっさと動いてしまいました(笑)。
2人のロマンスよりも、事件の起きた町に住む住民達の描写の方が印象に
残る作品でした。ロマンスということで言えば、ヒロインの前夫の親友の
息子と彼の担任の教師のロマンスの方がずっと印象に残りました。
この教師の女性の方がずっとロマンスのヒロインしていました(笑)。
まぁ、一人一人のキャラには読んでいて引き込まれていくところが
あるのは、さすがだなぁ〜と思ってしまいましたが、ロマンスを楽しみに
していた者としては、やはりもう余り期待はできないなぁ〜と
改めて思ってしまいました。