
この作品は以前よく原書を読んでいた時、読んだ作品でした。
その時もラストの展開には衝撃をうけて、何故、作者はこんな結末を
選んだのだろう?と考えたものでした。
なので、今回翻訳されても複雑な気持ちでした。主役達のロマンス
はとても楽しめたけれども…。
主役の2人のロマンスだけをとれば、「夕暮れに抱擁を」よりもずっと
ロマンス小説らしいロマンスという感じだと思います。重苦しい展開は
ほとんどなく、2人のロマンスの展開だけにほとんどのページがさかれていて。
サンドラ・ブラウンのロマンス小説の面白さを十分に味あわせてくれて、この2人の
ロマンスだけだったなら大満足な作品と言えます。
それだけに、何故作者はああいうラストを設定したんだろう…と思わずに
いれません。
ラスト近くになるまでは、この主役達のロマンスを中心に描かれるので、まさか
ラストにこんな悲劇が待っていると想像できる人はほとんどいないのでは?
「夕暮れに抱擁を」が好きだった人にとっては本当にすごくショックな
展開ではないでしょうか?この作品では、色々な意味で傷を負った2人
が出会い、愛し合い、そこから2人で新たな人生を歩んでいく…。
2人のロマンスはそこで完結していると言っていいのに、敢えてその一方を
また別の作品で殺させるというのは、ロマンス小説の読者としては、どうしも
裏切られた…という気持ちにもなるものかも。その上、殺されるまでの
必然性を物語の展開のうえで感じなければなおさらのこと…。
このことではサンドラ・ブラウンのHPでも、読者からの質問で
この展開を変えるつもりはないのかと聞かれていました。
しかし、サンドラの応えは簡潔な一言のみだった記憶が…。
以前原書を読んだ時も思いましたが、今回も前作のヒロインであるリディアが
余りに可哀想で…。
彼女の前向きに生きていく姿を描いたラストでもあれば(最近の作品に流行
のエピローグででも)まだ救われる気持ちで本を置ける
ところではありますが…。
あの終わり方だと主役2人の幸せは感じれても、素直に喜べない終わり方
だと言わざるおえないです。
最後に、来年サンドラ・ブラウンが来日決定とのこと。これには久々、
ワクワクさせられました!是非、サイン会にしろ何にしろ、参加できるもの
には参加してみたい…!