
「パラダイスを君に」以来、ようやく翻訳された今作品。
「パラダイス」を読み終わった時は、すぐにでも次の作品が
読みたい〜と自分の中でも盛り上がっていたんですが、
2年経つとさすがにその時ほどの盛り上がりには欠けていました。
(本を読む前は と但し書きを付けさせてもらいます(笑))
で、買ってきて読んだ感想はというと、久々にロマンスを読んでいて
話の世界に入り込みすぎて、余りに辛いシーンでは、
思わずページのを繰る手が早くなって、流し読みしてしまいました。
そのシーンというのが、メキシコに逃亡したヒーローがヒロインに再会するため
に空港に現れるシーン。
その前の段階でヒーローはヒロインに宛てて切々とした手紙を送っていて
(ヒロインもこの手紙を読んでヒーローと一緒に逃亡生活をする決意を
固めるわけなんですが)、読むこちらもジーンとくる内容の手紙
なんですよね。
そんな手紙をもらっているに関わらずヒロインはヒーローが本当に
殺人者かもしれないという疑惑にさいなまれて、
結局ヒーローを逮捕する手助けをする…。
いくら疑惑があったとは言え、自分も死んでしまうかもしれないのに、
彼女のために凍った川に潜って彼女を探すという行動までした人物を
疑惑の段階でこんな裏切り行為をするなんて…、信頼というものは
ないのか〜と読んでいて思わず叫びたくなりました(笑)。
このヒロインの行動に対しては色々な理由があるにせよ、どーも納得いかない
なぁ〜と悶々としながらページをくっていたんですが、
ヒーローの無実が晴れるのがあっという間なので、今回は本当にロマンス小説って
変なストレスがなくていいと思いました。
これで無実が晴れるまで引き伸ばされたものには、ヒーローに感情移入
しきっていただけに(笑)、辛いものがあったと思います…。
そして、ラストまで読んで感じたこと。それはヒーローの行動で作家さんが
言いたかったことなのかなぁ〜とも思ったんですが、人を愛し愛される
こと、そして赦すことの大切さ。
2人がハッピーエンドになってからもページがたっぷりと割かれているので
そこもロマンスファンとしては満足度大で、とっても幸せな気分に浸れて
よかったです。
前作の主人公達も大事な脇役として登場しているので、またまた
「パラダイス」を読み返したくなりました。
最後に、この文庫の表紙について一言…。ヒロインは可愛いタイプの美人
なのに(白雪姫にも例えられていたりもしたのに)、この表紙の
モデルはないよなぁ〜と思ってしまいました。この男顔のモデルとは
余りにイメージが違いすぎる…。本が本当に良かっただけに、
この作品の題名ではないですが、表紙に到るまで思わずパーフェクトを
求めたくなりました(笑)。