
アン・スチュアートが描くヒーローは本当にカッコいい。
今回の作品を読んでまたそれを再認識してしまった。
この作家さんはゴシックミステリーとかヒストリカルも
書いてるのに、日本でそれらが文庫化されないのが本当に
残念。。(ヒストリカルは最近作がやっとMIRAから出たケド。
どうもあの作品は今ひとつ面白さに欠けていた。)
高校で優等生だったジェニーには、両親が不慮の事故で死んで
一緒に住むようになった従兄のネイトがいた。ジェニーにとって
美男子で人好きのするネイトは憧れの兄のような存在だった。
16才の時、ダンスパーティーのパートーナーに直前にふられた
ジェニーをネイトは別のパーティーに誘う。パーティーに行く
車の中にはネイトの他にもう一人、彼の親友で札つきの不良、
ディロンが乗っていた・・・。
今まで出たMIRAのアン・スチュアート作品の中では(原題でも
察せられるけど)、一番ロマンス度が高い作品だったと思う。
あと、この作家さんは日本に生まれていたら漫画家になっていたかも
な〜と、昔から思っていたけど、物語の展開や耽美さがまさに
最近の言葉で言うと、腐女子が好きな展開そのものだった。
ヒロインを忘れられず、密かに思い続けていたヒーローのディロンの純粋な気持ち
と彼女を思いやる優しさが何といっても良かった。
ディロンが好んで聞いていたニルヴァーナ。ジェニーの目を通して描かれる
ディロンのイメージはまさに金髪・青い瞳の破滅型ヒーロー、カート・コバーンその
ものかも・・・。
読み終わってまたすぐに読み返したくなった作品だった。