
じっくりと読ませてもらいました。今回の作品はドンパチ
(表現が古い?)モノに割かれる割合が少なかったせいで、
登場人物達の人間模様が中心となって描かれていて面白かったです。
やっぱりスーザン・ブロックマンって人間を描くのがうまいですね〜。
700Pを越す作品でしたが少しも長いと思わずに読んでいました。
まずは主役の2人ですが、最近、巷でも私の周りでも年下のダンナを持つ
人が多いので、結構この2人のパターンってあるよなぁ〜と実感を持ちつつ
読ませてもらいました(笑)。
ヒーローがとっても可愛いですねー(笑)。これだけ一途に迫られれば
ヒロインでなくてもコロリといってしまいます…。
サムとメアリー・ルーの関係も今回はより深く描かれていて読み応えありました。
サムが今回の話を読んでますます好きになりましたねー。やっぱり人間、
そうそうイイ人ではいれないんですよね。いくら妊娠した相手を捨てずに
結婚に踏み切った行為が、どんなに高尚であっても。
相手と暮らして共通するものが何もないと分ればなおさらのこと。
2人の結婚に終止符をうつのはメアリー・ルーが決意できるかどうかだけに
かかっているわけですが、その彼女の心の成長振りがじっくりとページ
を割いて描かれていました。
このシリーズでは主役達よりも戦時下でのロマンスの方が印象深いと毎回読んで
思うんですが、今回の2人の話もなかなかよかったです。
戦争という状況下で普通ならば出会うこともなかった2人が出会い、恋に
おちる。この2人の話を読んでいて何故か昔見てずっと心に残っている
「ルシアンの青春」という映画を思い出してしまいました。内容的には
全く類似するところはない作品なんですが…。
やはりロマンス小説はラストがハッピーエンドで終わるのでいいですね。2次大戦を
舞台に描いた映画(特に欧州作品)は哀しいラストが多いので。
そこがまた心に染み渡るとも言えますが…。
物語とは別のところで一言だけ言いたくなったのは、日本がアメリカとの
本土決戦を諦めたのが、勇敢な飛行部隊の東京急襲だったというくだり。
それは、あなた余りにもアメリカの歴史を美化しているでしょ〜と。
ちょっと日本人として見過ごせない…。
日本が本土での決戦を諦めたのは2つの原爆投下だったのは自明の理。
アメリカ人の日本への原爆に対する無関心ぶりには本当に驚くことが
ありますが、この作家さんにしてこうか…とちょっとガッカリしてしまい
ました。
あ…ロマンスの感想から全くハズれて熱くなってしまいました…。
最後に、今回の作品は本当に上編というかんじで終わっているので
早く下編を出してくれないと…と思ってしまいました。