もうご存知の方々が多いと思いますが、
K・E・ウッディウィスが今月6日、癌のため68歳で亡くなられました。
一度はこの方の作品についても書きたいなぁ〜とずっと以前から
思っていたのですが…。
(余談ですが、昔のサンリオに載っているプロフィールでは
1937年6月生まれとなっているので、年齢が合わない…。
どちらが誤っているのか。)
サンリオから翻訳されて以降、未訳作品を翻訳されることを待ち望んで
いる人達が多いなか、まさかご本人が亡くなられてしまうとは…。
ヴィレッジブックの「炎と花」刊行後は、このスピンオフを出してくれる
ものとばかり思っていたんですが、その気配も全くないし。
サンリオからモダンロマンスシリーズとして翻訳されていた当時、実は私は
この方の作品よりもローズマリー・ロジャーズのヒストリカルの方が好きだった
んですよね。(でも「甘く野性的な恋」に始まるジニーとスティーヴの話は
さすがには苦手でしたが(笑))。
今も巷ではとっても評判のいい「冬のバラ」とかは、何度よみ返しても
苦手なんですが(ヒロインにどうも偽善的なモノをすごく感じてしまい)、
好きな作品は何度読んでも飽きないなぁ〜と思います。
今回は一番好きな作品である「シャナ」について感想を書きたいなぁ
と思います。

「シャナ」
カリブ海に浮かぶ島の領主を父にもつシャナは誰もが振り向く美貌の持ち主。
父親は自分の富を継がせるために、彼女が結婚相手を見つけれるように
ヨーロッパに送り出す。だが、その美貌とは裏腹に、並みの男達よりも
ずっと気丈で意思の強い彼女が惹かれるような男性はいない。
男達にも幻滅していっこうに結婚相手を探そうともしない娘の様子を
知った父は、彼女に最後通牒をつきつける。1年以内に名門出身の
花婿を連れてこなければ、自分が選んだ花婿と無理矢理にでも結婚
させる…と。
他人に自分の運命を左右されるなんてとんでもないと、シャナは一計を
案じる。イギリスの名門貴族と同じ姓を持つ死刑囚と、名ばかりの結婚を
し、彼が亡くなれば未亡人として島に戻ればいいと。
そして、シャナはその人物が囚われているニューゲートの牢獄へと密かに出向く。
そこにはボロボロの服、クシャクヤの髪に顔はヒゲで覆われた男がいた。
彼女は自分の魅力を最大限に見せびらかし、男を惑わせ彼から即答を
得ようとするが、たんなる田舎者だと思っていたその男から、逆に
条件をつきつきられる。
君との結婚に同意してもいいが、それは実質を伴ったものであること。
君と一夜を過ごし結婚の誓いを果たすことが条件だと…。
彼女はまだその時は知らなかった。この男が不屈の意思と精神力の
持ち主であり、この出会いによって彼女の運命が大きく変わろうと
していることを…。
この作品のヒロインが苦手だという話はよく聞くんですが、私は好きな
キャラなんですよね。最初の頃は傲慢で我がままなイメージが強いですが、
自分に正直というか、憎めないところがあって、ヒーローの無尽蔵な(笑)
愛情を注がれていくうちに、なんだか可愛いキャラになっていくところも
ツボでした。
ヒロインも強烈なキャラではありますが、やはりそんな彼女をどんな目にあっても
愛することを止めないヒーローが、なんと言ってもこの作品が好きなところで
あります。
ウッディウィスの作品のヒーローの中では私が一番好きなヒーローです。
こうやってあらすじを書いていると、またこの作品を読み返したくなり
ました…。