
一気に読み終わりました。
まずは作家さんによってはヒストリカルであろうとコンテンポラリーであろうと
お話の作り自体は変わらない作家の方達もいますが、この作品は
明らかに今まで読んだクレイパス作品とは違っていました。
作品が一人称で作られていること自体が大きな違いでしたが、
一人称のロマンスというものが好きではない私としては読む前から
これは大きな不安要因でした・・・。
で、読み始めて、やはり一人称というのは面白みに欠ける・・・という
気持ちを追いやることはできなかったのも事実ですが、ストーリー自体に
引き込まれて読み進めていったので最初に感じた抵抗感は薄れて
いたのも事実。
でも、ラストまで読んでとっても面白かっただけに、これを一人称でなく
ヒーロー目線なども入れて描いていたらまた違った面白さを感じれた
ろうなぁ〜と性懲りもなく思ったのも事実ではあります(笑)。
お話そのものの作り方も今までのヒストリカルとは全く違っていました。
これまで出たヒストリカル作品はヒーロー&ヒロイン、2人があくまで中心の世界が
展開されたお話でしたが、今回の作品はいうなればヒロインの成長物語と
いった感じが強かったです。
今までのクレイパスの作品に慣れていただけに、帯にも書かれている2人の
男性の間で悩むヒロイン・・・という展開でストーリー全体が構成されていると思って
いたので、初恋の男性との再会が終わりまで100Pをきったところから描かれる
というパターンは全く想像していませんでした(笑)。
読んでいて作家さんのこの作品に対する意欲みたいなものをすごく感じました。
ヒロインの心情が本当に繊細にそして正直に描かれていて、まさに等身大の
ヒロインといった感じです。
ロマンスという面からするとちょっと色合いが薄いかも(?)・・・と思っていたら
先にも書いた終わり100Pぐらいで2人の男性が登場すると、ヒロインの揺れる気持ち
も相まってグッとロマンス色が強くなって、彼女と2人の魅力的な
男性陣、そしてヒロインの雇い主との関係等、一気にラストまで盛り上がって、最後まで
くると本当にいつものクレイパス作品に落ち着いていた・・・とい感じでした(笑)。
ヒロインの雇い主であり、原題のイメージを担っている一人でもいる初老の富豪男性は
クレイパスのお気入りのキャラだというウェストクリフ伯を彷彿とさせる男性でした〜。
作家さんの温かな目線を感じましたねー。
今回はヒーローになれなかった男性のロマンスは本当に読んでみたいです!
でもそうなるとこれはヒーローの一人称で描かれるんでしょか?
今回の作品、とても面白かったんんですが、正直、やはりもう一人称の作品は読みたく
ないかも・・・。